金属の基礎知識

いつもありがとうございます。成田市で地元貢献を目指しているブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。

さて、婚約指輪や結婚指輪と言うと、当たり前の様に多くの方がプラチナ製やゴールド製と言うイメージをお持ちだと思いますが、そもそも、プラチナや金って、どんな金属なの?という事はあまりご存知ないと思うので、今日はそこに触れてみたいと思います。

深く説明しようとすればもっとできますが、そこまでの事が必要ではないと思いますので、わかり易く簡単にまとめてみました。参考にして頂ければ幸いです。

【プラチナ】

プラチナは、元素記号Ptで表される化学元素であり、周期表の第10族に属する貴金属です。地球上で見つかる元素の中では最も稀少なひとつになります。主に南アフリカ、ロシア、カナダ、アメリカ、コロンビアなどの地域で産出されます。

耐食性に優れ、高温・高圧・高純度の環境においても安定している優れた化学的性質を持っているため、さまざまな産業で利用されています。美しい光沢があり、柔らかく加工しやすいため、ジュエリーや装飾品の素材として使用されるだけでなく、自動車産業では、排気ガス中の有害物質の除去に使われたり、電気産業では、燃料電池の効率向上などに使われています。

ブライダルリングには、純度90%のPT900、又は、純度95%のPT950と言う、他の金属を少しだけ混ぜて強度を高めたプラチナ合金にして使われています。白味の強い銀色が特徴です。



【金(ゴールド)】

金(ゴールド)は、元素記号Auで表される貴金属のひとつです。金を含む岩石を探し出すのは困難ですが、古代から人々に愛され、貨幣や宝飾品などに用いられてきました。

化学的に不活性であり、酸やアルカリなどの化学物質にもほとんど反応しません。そのため、腐食しにくく、鮮やかな黄色の色合いが美しく、光沢を持っていることが特徴です。この性質から、装飾品やジュエリーの素材として利用されることが多く、また電子部品などの産業分野でも用いられます。

主な産地は、南アフリカ、オーストラリア、ロシア、アメリカ、カナダなどです。

ブライダルリングには、純金では無く、純度75%にしたK18(18金)が使われます。18金は、プラチナと違って、いわゆる金色のイエローゴールドだけでなく、赤味を帯びたピンクゴールドや銀色をしたホワイトゴールドなど、色々な色の種類があることも魅力になっています。



【補足】

プラチナも金も希少性やその高い価値により、採掘や加工には、環境破壊や人権問題などの問題が指摘されています。持続可能な方法で金を採掘し、取引を行うことが求められています。



【おまけ】

プラチナと金とどちらが良いの?という質問が時折あります。

金とプラチナは、両方とも貴重な金属であり、様々な目的に使用されます。どちらが良いかは、使用目的によって異なりますが、どちらも美しい光沢を持ち、安定性が高く、加工もし易いことから、長期に、それも、それなりにヘビーに使うブライダルリングには向いていると言えます。別な金属ですから、特性等違いはありますが、ブライダルジュエリーの材料として、優劣が付くほどの差は無いと考えて良いと思います。