結婚指輪はプラチナ製が無難ですか?

いつもありがとうございます。千葉県成田市の毎日ご機嫌なブライダルリング専門店『ラムール・トゥジュール』の船越です。


<日本人はプラチナをイメージする人が多いけど…>

さて、今日は結婚指輪の素材(金種)について、書いてみたいと思います。

結婚指輪というと、日本人はプラチナ製の指輪(銀色)をイメージされる方が多い為か、

・ゴールド系の結婚指輪ではいけないのか?とか、

・結婚指輪はプラチナ製を選ぶもの!とか、

・プラチナ製が無難かな?とか、

そういう風に思う人が多いのですが、端的に言ってしまうと、結婚指輪の金属に特に決まりはないので金種なんて何だって構わないんです。

結婚指輪屋としては、いささか大胆な物言いをしてしまいましたが、まぁ、簡単に言うとそういう事なんです。

少なくとも、人の目なんて気にして選ぶ必要はないと思います。



<世界的には圧倒的にイエローゴールドの結婚指輪が多い>

実は、ご存知ない方も多いかもしれませんが『結婚指輪と言えばプラチナ製』というイメージを持っているのは、日本だけの極地的な傾向であり、海外では圧倒的にイエローゴールドの結婚指輪が多いんです。

勿論、各国に、結婚指輪はイエローゴールドを選ぶものと言う法律やマナーがある訳ではありません。

まぁ、古くからそうだったという感じですね。

なので、こんなことが言えたりします。

日本人の独身女性がファッションとしてイエローゴールドの指輪を薬指にしていると、外国人には結婚指輪に見えるので、それによって既婚者と誤解されることもあるという事です。

(もしかして、それでチャンスを逃している人が居るかもしれませんね)

そういう意味では、外国人から見れば、むしろイエローゴールドの方が結婚指輪っぽく見えるのですから、グローバルなこの時代ですし、プラチナ製じゃなきゃおかしいみたいなことは全然気にしなくても良いと思います。

また、大分落ち着きましたがここ数年、結婚指輪業界にはアンティークのトレンドが吹き荒れていましたので、以前よりもゴールド系の結婚指輪を選ばれる方が増えていますし、

価値観の多様化や個性を重んじる時代でもありますから、プラチナでもゴールドでも自由な感性で選んで良いと思います。

ちなみに、イエローゴールドの結婚指輪を選んで、もしも、使いにくい場面などがあった場合は、その時だけ外しておけば良いだけですし、変形したから修理に出しているところとでも言えば別に不自然でもないと思いますよ。



<唯一の注意点、この事だけはよく考えて>

ただ、結婚指輪屋として一つアドバイスするとすれば、プラチナの指輪を他にお持ちでない方がゴールド系の結婚指輪を購入する場合は、少し考えた方が良いかもしれない事があります。

前述の通り、日本人はプラチナ製の結婚指輪を選んでいる人が圧倒的に多いので、周りの友人知人がプラチナの結婚指輪をしているのを多く見かけることになります。

すると『やっぱり私も1本くらいプラチナの指輪が欲しいなぁ』と、後々思って来る女性もいらっしゃるんです。

なので、ご自身の性格上、そんな可能性があるかもしれない方は少し注意が必要です。

結婚指輪というのは、基本的にファッション用として身に着けるものではないですよね?

だから、そこそこのお金を出せるものなんです。

結婚指輪だからこそ、プラチナ製の1本10万円くらいする指輪でも買えるんです。

ですが、結婚指輪というタイミングを逃すと、その後に買う指輪は基本的にファッション用という事になります。

ファッション用の指輪となれば1本10万円くらいするプラチナの指輪は、なかなか買いにくい価格に感じる人は少なくないでしょう。

どうでしょう?想像してみてください。

出産してお子さんが居たり家のローンを払っていたりすると、そりゃぁなかなか買いにくい価格になりますよね。

すると、欲しいけど買えないジレンマにイライラが募ったり、精神的なストレスになったりと、あまり良くないことが起こるので、そこだけはよく考えて頂いた方が良いと思います。

そこのところも良く考えた上で決断したというルートを辿っておきたいという事です。

ちなみに、逆の場合は、こうです。

結婚指輪はプラチナ製を買いました。

でも『やっぱり、イエローゴールドの指輪も欲しい!』となった場合。

結婚指輪として購入するイエローゴールドは大概18金(金の割合が75%)になるので、金が高騰している現代ではプラチナ製と同じ様な価格になりますが、

イエローゴールドという色だけで言えば、14金(金の割合が60%弱)や10金(金の割合が50%弱)と言った金の含有量が少なく価格的にお安いものも商品としてはたくさん存在しますので、ファッション用としても買えるチャンスが幾らでもあります。

色だけでは18金なのか10金なのかの見分けはつきませんし、リングの内側に刻印はありますが、基本的に誰かに見られることもないですから、特に隠さなければならない様な事もありません。

つまり、イエローゴールドの方は、後日欲しくなった場合もバックアップし易いと言えるので、この事だけは、よく考えてから決めた方が良いと思います。



<自分らしい方を選ぼう>

人生は、すべからく選択の連続で今に繋がっています。

自分の人生を自分らしいものにしたいのであれば、他人にどう思われようと、無難な方はどっちという選択方法ではなく、自分らしい選択と思える方を選んで進んでいくことを私はお薦めしたいと思います。

最後になりましたが、色以外のところで言いますと、良く気にされるのが強度の違いなんですが、正確に計測すれば多少の差はあるものの、

プラチナの方が強くて壊れにくいとか、ゴールドの方が弱くて壊れやすいとか、使用上に影響があるほど極端な差はありませんので付け加えておきたいと思います。

という事で、ゴールド系の結婚指輪にも強いラムールトゥジュールより愛を込めて。