検品フェチがいるお店を探せ!

いつもありがとうございます。ブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。


<「これは、やり直してもらわなきゃならない!」という場合もある>

さて、当店で扱っているブランドぐらいになりますと、それ相当にちゃんとした企業さんがやっているブランドですから、商品がそうそう変なものに出来上がってくることはないのですが、
 
そうは言っても、作っているのも人間、出荷検査をしているのも人間ですので、ごくたまーにですが、当店で受け入れの検品をしていますと、

「ん!・・・むむむむ」、「これは、やり直してもらわなきゃならない!」という場合もあるんです。
 
極々たまにですけどね?

当店の場合は、スタッフが全員検品フェチなので、自然と長い時間、細かいところまで相当じっくり見ちゃいまして、ゆえに、かなり気が付きにくい部分まで見ちゃうんですね。

結婚指輪とか婚約指輪とかちょっと意味的にも特別なものですから。
 
なので、結果的に、各メーカー(ブランド)さんには、検品の厳しい店という認識を持たれている様で、各メーカーさんとも、当店納品分に関してはかなりシビアに出荷検査をして頂いているようですが、それでも、ごくたまにはあるんです。 

やり直しの必要なものが・・・。



<実際に金属の色が違っていたことが発覚した>

実際に、以前こんなこともありました。

あるブランドの中の商品がAグループとBグループと言うように、カテゴリーで分かれている感じで構成されているものがあるんですね。

Aは最初からあって、Bが後から加わったという感じです。

当店はBカテゴリーが登場した時にすぐに導入せず、暫くたってから導入したんですが、B導入後、初めて、Bの中の商品を注文して納品された時の事に次のようなことがありました。

検品してみると、イエローゴールド(YG)の色が元々あったAの方のYGの色と微妙に違っていたんです。(そう感じたんです)

で、そのメーカーさんに連絡して、その旨を伝えたのですが『問題ありません。もう既に他の取扱店にも多数納品しているけど、どこからもそんなこと言われたことがありません』という回答でした。(もちろん、実際はもうちょっと丁寧な言葉使いですよ)

ですが、当店のスタッフ全員が見て、これは絶対に同じ色じゃないという意見で一致したので、実際に送り返して、メーカーさんの社長さんにも見て頂き確認してもらったんです。

そうしたら、実は、Aのカテゴリーの商品を作る工場と、Bのカテゴリーの商品を作る工場を別にしていた関係上、仕入れている金属も割金の配合が同じではなかったらしく、その為に、実際に金属の色が違っていたことが発覚したんです。

(18金というのは、75%が金という意味であり、残りの25%に何種類の金属を何%ずつ混ぜるのかはメーカーによって異なる為、それによって色合いも微妙に変わってくるのです。金以外の混ぜる方を割金と言います)

勿論、メーカーさんは、それはまずいという事で、大急ぎで、金属を揃えるように手配され、すぐに、その件は、おさまりがつきましたし、当店では、新規導入したBカテゴリーの初の注文だったので、お客様にご迷惑をおかけすることもなく済んだのですが、

当店より先に、Bのカテゴリーを導入した他のお店さんには、微妙に色が違うまま、何件も納品されていたのに、全く気がつかなかったんですよね。

そうなんです。実は、検品の甘いお店も世の中には、結構多いんですよね。



<きちんとチェックするのは、お店の責任>

当店スタッフが、全員同じじゃないと自信を持って断言できるくらいの色の差があっても、当店が指摘するまで、どこからも言われなかったという事実があるんです。そう考えると怖いですよね。

金属の色なんて、ダイヤを留めている爪の形状や状態、磨きの精度、傷の有無確認、等々、造りに関する細かい部分を見るより、はるかに簡単でわかり易い部分になります。

それすらも、チェックにかからず、通り抜けているって、もしかして検品の時、目をつぶっているんじゃないか?ってくらいの話だと思うんですよね。

つまり、もっと大事なところを見つけられずにスルーしてしまっているかもしれないですよね。

気がついたら、ダイヤの留めが甘くて、婚約指輪のセンターストーンが落ちてなくなってたりして…ひえ~

勿論、メーカーさんも悪意があって、ミスしている訳でないことはわかっていますが、人間がやっている事だけに絶対なんてないんですよね。だから、何重にもチェックして確認しなきゃならないんです。

変なものをお客様に渡さないようにきちんとチェックするのは、お店の責任だと思うんです。

ですが、メーカーからお店に納品されるものは、全て、問題なく出来ていると勝手に思い込んでいて、眺めるだけで検品を軽く済ませてしまっているお店も多いので困ったものです。


<検品フェチからすると、検品作業は楽しい>
 
確かに、細部を確認するのは、地味な作業で面倒な面もあるのかもしれませんが、

細かい部分の確認って、へーこんな風になってるのか?とか、

ここの仕上げ難しいはずだけど、上手くやってるなぁ、すごーい!とか、

ピカピカしていれば問題なかろうと思ってしまいがちですが、磨きの上手さなんて言うのも良く見るとわかるもんなんですよ。

そんな風に見ていると、新しい発見や職人さんの腕前を感じたり出来るので、めっちゃ楽しいんですよね。

だから、そういったところに興味を持って検品に取り組んでいると、面倒どころか、商品やそのメーカーの事を深く知る事にも繋がったりするので、検品フェチからすると、検品作業は楽しいんですよね…。

ただ、私の場合、歳の影響が大分目に来ているせいか、昔より目を凝らさないとならない為、じっくり商品を見ているとこんな怖い顔しているようです。WW

だから、眉間のシワが増えちゃうんですよね。って、それは・・・単に、歳なだけかもしれませんが…。(T_T)
 
という事で、千葉県NO.1の検品フェチのお店を目指して頑張ります。

今日も明日も成田より愛を込めて。