婚約指輪の造りの良さを見分けるポイント

いつもありがとうございます。ブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。


<婚約指輪の造りの良さを見分けるポイント>

さて、選び甲斐はあるけど、選び難くならないように、多過ぎない品揃えを意識している当店でも、今現在約40社くらいのブランドを取り扱っています。それくらいのブランド数があれば、当然ブランド毎に、特徴が色々違います。

特徴の違うブランドを揃えていないとセレクトショップの意味もありませんから、色々あって当然なのですが、色々な…という中に『造りが良い』というのを特徴としているブランド(メーカー)があるんですよね。

私は、プロですし、毎日ジュエリーを見ていますので、『造りが良い』というのは、どの辺りを見ればわかるのか、わかっていますが、皆さんは『造りが良い』と言われてもそれだけでは、どこがどう違うのか、わからないですよね?

造りの良さがわかるポイントは、幾つもあり、それらを全部お伝えするのは難しいので、今日は、比較的わかりやすいポイントをひとつお伝えしたいと思います。



<見慣れてくれば結構わかる部分のお話です>

次の画像をご覧ください。一般的な4本爪の婚約指輪のセンターダイヤの画像です。

特に変なこともないと感じられたと思います。

実際の大きさは、こんなに大きくないですし、キラキラしているので解り難いのですが、今からお伝えする事を知った上で、見慣れてくれば結構わかる部分のお話です。



<結構ズレてます>

では次の画像をご覧ください。

2つ気になることがあります。

まず一つは、ダイヤの中のテーブルと言われる天面を含めた赤線で書かれた四角形がありますね。

この赤い四角の上辺と下辺は、リングの腕(黄色い線)と平行になるのが正しいのですが、この赤い線の四角が斜めになっていますね。つまり、ズレているという事になります。

もうひとつは、この赤い四角の4つの角にダイヤを留めている爪の中央(青線)がきちっと合うのがベストな訳ですが、これも結構ズレてますよね。

前述の通り、実際の大きさで見ればこれほどまでにこのズレはわかりませんが、わかっている人が見れば結構わかるズレなんです。

腕の部分を見せてしまうと、どのブランドの商品かがわかってしまう(知名度の高い国産ブランドですが、当店で扱っている商品ではありません)為、腕の部分をあまり見えない様にしていますが、

リングの腕の部分を平行にして見ると、前の画像の様に、ダイヤの四角(赤線)が曲がって見えますし、赤い四角部分の平行をとると次の画像の様になり、左右の腕(黄色い線)の高さがズレているのがわかりますよね。(左が低く、右が高い感じで斜めになっている)



<よくあるレベル…>

何度も言いますが、実際の大きさで見れば、ここまではっきりは見えないですから、言わなければズレている事に気が付かないかもしれませんが、ズレているのは確かなんですよね。

でもって、これを知ってしまうと気になる方もいらっしゃると思うんですが、これが造りが悪い例かと言えば、実は、そうでもありません。(;^ω^)

実は、この画像、前述した通り、結構知名度のある国産ブランドの広告のメインビジュアルから切り抜いているんですが、この画像を知名度あるブランドがメインビジュアルにしてしまっているくらいなので、

残念ながら、こういう事を全くわかっていないブランドやお店が普通にあるってことなんですよね。ある意味、これくらいはあるあるの話ということなんです。

とは言え、当店では、このレベルのズレになると検品に通らない為、ちゃんと修正してもらうので、こんなにズレたものをお客様に納品することはありませんので、ご安心下さい。



<『造りが良い』が特徴のブランド(メーカー)がある>

ですが、ですが、ですがですね?

ダイヤのその四角の四つ角に見事なぐらい奇麗に爪のセンターをぴったり合わせてくるブランド(メーカー)もあるんですよね。ビシーっと合わせてくる凄腕の職人やメーカーもあるんですよ。

つまり、そういうのは普通より良いってことですから、当然『造りが良い』ってことになる訳です。

お客様が指輪を選ぶ基準は様々なので、気にならない方は気にしなくても良いと思いますが、造りの良さにこだわりたい方には、是非知って頂きたいそんな造りの良いブランド(メーカー)があるってことなんです。

メーカーから指輪が届くと、必ずお店では検品(注文通りに出来ているかどうかや仕上がりに問題が有るか無いかなどを確認する)作業があるのですが、造りが良いブランドの指輪の時は、ルーペで確認する度、その精密さに驚かされるほどなんですよ。

確かに、かなり少ないんですが、そういう『造りが良い』ことが特徴のブランド(メーカー)があるってことなんですよね。

このポイントは、幾つかある『造りの良さを見極めるポイント』の内の一つに過ぎませんが、良いのはそこだけってことは基本的にないですし、これほど細かいところまできっちりやっているブランドや職人なら他の部分も良いに決まっていますよね。

大事な婚約指輪選びに関係しますし、比較的わかりやすいポイントなので、是非参考にして頂ければと思います。

ここで、恐らく、多くの方が『造りが良い』例としての画像をなんで出さないんだ~と思っていらっしゃることは私も解っているんですが、いろいろと考えがありまして、あえてここにはお出ししませんので、ご理解賜りますようお願いします。

ですが、店頭には違いをご確認頂けるものがありますので、『造りが良い』というのは、どれくらいの感じなのか、是非店頭まで見に来て頂ければと思います。

という事で、今日はここまで。千葉県成田市より愛を込めて。