結婚指輪選びが憂鬱な方へ

いつもありがとうございます。ブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。

私が結婚指輪を購入した30年前は、結婚指輪と言えばこうでしょ!ってくらい次の画像のようなものでした。

あとは、幅違いが幾つかあるくらいでしたね。

ところが、現代は、WEBで結婚指輪と検索すれば、検索結果として、数えられないくらい色々な種類の結婚指輪が出てきます。

とにかく種類が多過ぎて選ぶのが面倒で気が重くなるとか、

どれが似合うのか、どれを買うのが正解なのか、良くわからなくてイヤになるとか、

小さくない金額のお買い物だし、失敗したくない思いで、憂鬱になるとか、

そんなこんなで、結婚指輪の購入という人生の中でもかなり幸せなはずのイベントなのに、うんざりしている人もいると思います。

選択肢が多過ぎるのも良し悪しですからね。

そんな時、参考にして欲しい、結婚指輪の選び方をひとつご紹介したいと思います。

お二人が今現在持っている結婚指輪に対するイメージや思い込み固定概念を全部捨てるという事です。

どういう事かと言いますと、

例えば、結婚指輪って、ペアルックの様に、お揃いのデザインにするものと思っていませんか?

例えば、結婚指輪だから、ダイヤがキラキラで派手なデザインはよくないとか、結婚指輪はシンプルで地味なデザインの方が向いているとか思っていませんか?

例えば、耳にする結婚指輪の平均ペア価格は高いと思うけど、それぐらいのものを買うものなのだろうと思い込んでいませんか?



簡単に言ってしまいますが、どれもそんなことはないんですよ。ルールなんてないんです。

それと選択肢が色々あり過ぎることが原因と言うより、知らず知らず、刷り込まれたイメージにはめ込みに行こうとしてしまいがちなので、

すんなりはまれば良いのですが、すんなりはまらない人は、うんざりしてくるんですよね。

上記は、あくまでも一例ですが、それぞれ当てはまる人が結構いらっしゃると思いますので、ひとつずつ見て行きましょう。

【結婚指輪は、ペアルックの様にお揃いのデザインの指輪を選ぶものと思い込んでいる場合】

お二人の指輪のデザインに対する好みが全然違う場合や美女と野獣的に印象が大きく違うタイプのご夫婦の場合、ペアルックの様にデザインを揃えるという意識に囚われてしまうと、お互いが納得できるデザインになかなか辿り着けなくて、楽しいお買い物なのにイラついたり揉めたりしがちです。

また、探し疲れたあげく、結局どちらかが激しく我慢しなければならなくなると、我慢する方も、我慢させてしまう方も、苦しくなってしまいます。

それぞれの好みを尊重し、それぞれ好きなものを選んで組み合わせたって構わないし、むしろ、デザインが全く違う組み合わせの結婚指輪になったとしても、お互いに尊重し合えるのってとても素敵な夫婦だと思いますよ。

それぞれ好きなものを選ぶとなれば、多くの中から選ぶにしても、そんなに負担はありませんしね。

結婚指輪だから、ダイヤがキラキラで派手なデザインはよくないとか、結婚指輪はシンプルで地味なデザインの方が向いている場合】

これはもう単純に、毎日、生涯にわたって、好みじゃないものを身に着けるのは、苦痛でしかないと思います。ある種の拷問ですよね。

結婚指輪は、基本的に毎日終日身に着ける物であり、目に入るところに着けるものですから、気に入らないものだと毎日楽しくないんですよ。逆に言えば、派手でも地味でも、オーソドックスでもアバンギャルドでも、ご本人が『これが好き』と思えるものなら、気持ちが上がって毎日楽しくなるってことなんです。その方が絶対に良いに決まってますよね。

それとね、ダイヤの多いキラキラなタイプを選んだ場合の職場での見られ方も、指輪を着けていなかった前日と、指輪を着け始めた翌日の差は、0から1の変化なので多少目立つかもしれませんが、

そこからは、キラキラなその指輪を着けている姿を毎日見られることになるので、3~4日もすればイメージが上書きされて、そのキラキラな指輪をしている姿が普段のあなたと言うことになり、残念なくらい、周りの人も見慣れてしまうものなので心配は不要ですよ。

【耳にする結婚指輪の平均ペア価格は高いと思うけど、それぐらいのものを買うものだと思い込んでいる場合】

結婚指輪に憧れはあるものの、とは言え、ジュエリーや指輪には特に興味もないのに、思い込みで平均額のような大きな金額を使うより、お料理が好きな夫婦なら高性能なスチームが出る電子レンジの方が欲しいという場合もあると思いますよね。ファミリータイプの車に買い替えたいとかね。それって、全然間違いじゃないと思いますよ。

他にも、色々と結婚指輪に対する刷り込まれたイメージや固定観念みたいなものがあると思うんですが、そんなことは一切忘れてしまいましょう。

それぞれご説明した通り、そういうイメージに囚われ過ぎない方が良さそうなことはお解り頂けたと思います。

お二人の価値観に合わせて、誰の目も気にすることなく、自由に選んで良いんです。

デザインが違う組み合わせで買ったって構わないし、

ダイヤでキラキラのゴージャスな結婚指輪を選らんだって構わないし、

高機能な電子レンジを優先して、一番安い結婚指輪を選んだって構わないし、場合によっては、結婚指輪を買わなくたって良いと思います。

結婚指輪って夫婦にとって良いものだと思うし、指輪屋としては買って欲しいのはやまやまですが、親戚的な立ち位置で個人的な意見を言わせてもらえば、今や、古い風習や慣例にならって無理に買うもんじゃないと思いますね。

結婚式をしないという判断と同じですよ。結婚指輪を買わなきゃならない訳じゃなくて、買って身に着けたい人だけすればよいってことです。

指輪屋なのに、こんなこと書いたら、お店に来てもらえなくなるかもしれませんが、結婚指輪だから「こう」みたいな、古臭いイメージや固定概念に縛られて嫌な思いをするくらいなら、そんなのは違うと思うんですよね。

人生の中でもピークと言ってもおかしくないくらい幸せなお買い物であるはずなのに、苦しいとか、憂鬱になるとかね、どう考えても間違ってますから。

でもね、実際に着けて生活してみればご理解頂けると思いますが、結婚指輪を夫婦で身に着けるのって、案外良いものなので、あまり安直に『要らない』という判断をせず、一応は、前向きに考えて頂ければ指輪屋としても嬉しいです。

とは言え、基本的には、古いイメージに囚われず、ご予算も含め、お二人らしく、自由な感性で選んじゃって良いと私は思います。何が幸せかはあなたが決めて良いんですから。

参考にして頂ければ幸いです。千葉県成田市より愛を込めて。