『安い』に潜む危険、結婚指輪も同じ

いつもありがとうございます。皆様に寄り添って15年成田市のブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。

<『安い』は、消費者にとって大変甘美な響き>

何年か前に『てるみくらぶ』という旅行会社が破産し、旅行に行けなくなっただけでなく、お金が戻って来ないなどの問題が世間を賑わしておりました。

その事をふと思い出したので関連することを書きたいと思います。 

てるみくらぶは『価格の安さが売り』の旅行会社だったそうです。 

『安い』は、消費者にとっては、大変甘美な響きであり、虫を引き寄せる蜜の様な魅力があります。




<『安い』だけで、お客様が増えるほど簡単じゃない>
 
しかし『安い』という事は、リサイクルショップの様な原価が殆どかかっていない商売でない限り、大概、利益も薄いという事になります。

利益が薄いという事は、お客様が多くなくては成り立たないという事になります。 

単純計算ですが、例えば、商品一つ当たり、通常の半分しか利益が取れないなら、お客様の数は2倍に増えないと商売は成り立たないはずです。 

リピーターをたくさん増やせる様な商売、例えば、ひと月に数回利用する様な飲食店とかであれば、半額にすることで、お客様の数を2倍に増やすことが出来る可能性があるかもしれません。

しかしながら、そんなことだけで恒久的にお客様の数が増やせるならこんな簡単な事はなく、現実的には、半額にしたって、一時的にはお客様が増えても継続的にお客様の数を高止まりで維持するなんて簡単な事じゃない訳です。 

それこそ日本は人口が減っている状況ですから、わかり易いと思います。
 


<新車の価格が半額になっても、みんなが車を2台持つようにはならない>

例えば、車を例に考えてみます。新車価格が現在の半額になったら、車を買いにディーラーに行く人が2倍に増えるでしょうか? 

一時的には新車購入が大きく動く可能性はあるかもしれませんが、恒久的に増えるかと言えば、私は、多分そんなことは無いと思います。 

多くの消費者が価格だけの問題で車を買えないという話なら、半額くらいの中古車を買えば良いだけですから、きっとそういう事ではないはずです。 

では、既に車を1台持っている人の多くが、半額なら安いということで、こぞって2台目の車を買いに行くでしょうか?

私は、それも無いと思います。

勿論、車が好きでたくさん所有したいという欲求をお持ちの人はいるでしょう。

しかし、車を道具として使っている感覚の人は既に1台車を持っていれば2台目はあまり必要ではないでしょうし、あまり必要のないものの為に、駐車場代が増えたり、維持費が増えたりするのは、メリットのある話にも思えませんので、それもたくさん増えそうにありません。

そうなんです。



<安さを売りにしている事業は破綻し易い>

一見、『安い』という事は、消費者にとってメリットが大きいという事で、集客に効き目がある様に見えますが、残念ながら、そんなことだけで、お客様が簡単に増えたりしないんです。私はそう思っています。
 
そもそも、お客様数が2倍になれば、仕事量が2倍になる訳ですから、今までと同じ利益しか取れないならむしろ損をすることになります。

利益を半分にしてもお客様の数が4倍になるというのなら、仕事量が2倍になっても利益が2倍になる訳ですから成り立つのかもしれませんが、それはいわば当たり前の話なので、それ以上になる事が見込めないとやる意味がなさそうです。

となりますと、そんな計画はっきり言って無謀でしかないと思えてきます。 

商売をしている方は、必ず事業計画を持っています。

特に、安さを売りにしているところは、安さを売りにしている分、期待している見込みの集客数が多いはずですが、安いというだけで簡単にお客様が増える訳ではない為、その見込み数を実現・維持するのが難しくなるケースが多々ある訳です。
 
つまり、思い描いている事業の形が破たんし易いのではないかと思える訳です。



<歴史が語る事実>
 
実際に、思い出してみて下さい。 

マクドナルド、ユニクロ等々、安さを売りにした戦略から方向転換している企業がたくさんあります。 

1990年代に安さを売りにした新しい電話会社の平成電電は倒産しましたし、日本初のLCCだったスカイマークも一度破たんしています。 

耐震偽装で世間を賑わせたフューザー/姉歯事件もマンションを安く売る為の偽装でしたよね。
 
あくまでも私の個人的な感性でお話していることとご理解頂きたいのですが『安い』を売りにしているのは、私は商売として非常に脆弱な体質の企業やお店と感じるので、どうしても一抹の不安を持ってしまいます。 

『安い』という事がお客様の心を揺さぶる『最も大きなポイント』だと思っている様な企業ならその時点で事業センスがあるとは思えませんし、 

価格以外にもっとお客様を喜ばせることが出来るのではないかと考える努力や工夫に欠けているのではないかとも思いますし、 

何より、自社の最大の魅力は価格が安い事っていうのは、短絡的過ぎて私はそれってどうなの?と思ってしまいます。




<『安い』に潜む危険に注意>

だからと言って、高額なものだけが良いと考えている訳ではありませんが、内容の充実度に対する価格感(妥当性を感じるとか、割安に感じるとか、お得に感じるとか)が大事なのであって『安い』が先に立つのは、そもそもお客様のことをちゃんと考えていない様な気がしてしまいます。(あくまでも、私個人の意見です)
 
結局、安いにも高いにも必ず理由があるという事なんです。

そして、安い方に関しては、その理由の部分に、想像を絶する様な恐ろしいリスクが伴う可能性があるかもしれないことを是非頭に入れておいて頂ければと思います。
 
それこそ結婚指輪や婚約指輪は、基本的に何度も買うものでもなければ、簡単に買い直すものでもないですから、安いという理由だけで、簡単にお客様が増えなどしませんし、

世間の実情としては安売り店ほど苦戦している様ですから、安売りというスタイルを打ち出しているところには、怪しい何かが臭う気がしてなりません。

という事で、婚約指輪や結婚指輪をお探しの方も安いの怖さは同様だと思いますので、くれぐれもご注意下さいませ。

という事で、千葉県成田市の結婚指輪と婚約指輪の専門店ラムールトゥジュールより愛を込めて。

店名のラムールトゥジュールは、フランス語で『永遠の愛』という意味です。成田の地元企業でございます。

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