欲しい結婚指輪が予算オーバーで困っています

いつもありがとうございます。ブラダルリング専門店ラムール・トゥジュールの船越です。

<ご予算オーバーという状況が起こった時の為の考え方>

さて、早速ですが、結婚指輪をお店に買いに行って、商品を見てみたところ『これが良いなぁ』と思ったものが予算をオーバーしてしまっていて、欲しいけど買えない…、どうしよう?という時ありますよね。

今日は、そんなご予算オーバーという状況が起こった時の為の考え方について書いてみたいと思います。
 
例えば、ご予算20万円に対して、欲しいと思ったものが25万円だったケースです。予算オーバーしている金額は5万円になります。 

20万に対して5万円は、全体の1/4にもなりますので、予算のはみ出し方としては、オーバーし過ぎと感じてしまう方が少なくないと思います。 

そんな場合ですが、まず、はみ出した5万円について考えてみたいと思います。5万円という金額自体は決して小さな額ではないと私は思います。落としたら泣く金額ですので…。




<結婚指輪を使う期間で考える>
 
しかしながら、ちょっと、違う角度から考えてみましょう。その金額(オーバーとなる5万円)を償却期間で考えますと…
 
結婚指輪を使用する期間は、概ね30年と言いますので、その5万円を30年間で割ってみますと、1年あたり約1,667円になります。つまり、1年に1,667円を節約すればオーバー分を埋め合わせ出来るという事です。

 主婦の方や女性の方は、よくご存じだと思うのですが、スーパーでは、閉店時間に近づくと消費期限の近い食材には、値引きシールが貼られはじめ、30%引とか、半額になるなんてことがよくあります。
 
上記の通り、1年あたり約1,667円を節約すれば良いということですから、半額シールが貼られたものを買って、1年間に、1,667円浮かせば良いってことです。

ひと月でなく、1年間に1,667円の節約ですから、簡単に実現可能ではないでしょうか?

お嫁さんは、こういう形で貢献できるという訳ですね。

旦那さんの方も次の様な貢献の仕方があります。

年に1,667円ですから、ひと月あたりに換算しますとひと月139円(1,667÷12=138.9)になりますので、月に1回150円程節約すれば成り立つという事です。

例えば、ペットボトルの飲み物を1本買い控えたり、昼食にかける費用を700円→550円、500円→350円にするだけでも同じです。

たまに食欲のない時や食べる時間のない時などもあると思いますので、ストイックに意識しなくてもこれくらいのことは、可能ではないでしょうか。月に1回だけですからね…。 

今は、夫婦それぞれ片方ずつで考えましたが、ご夫婦が協力しながらこういった努力をして頂けば、効率はさらに上がり早く回収できます。

しかし、この例ですと、大分期間を長く考えていますので、今度は少し急ぐパターンで考えてみたいと思います。 

旦那さんが友達や同僚と飲みに行くと1回当たり平均5,000円くらいと思います。(私の経験上、こんな感じではないかな?と…)
 
予算オーバーの5万円を5,000円で割れば、10です。つまり、旦那さんが飲みに行くのを10回ほど減らして頂ければその時点で回収できたことになるということです。

無理に減らさなくても、結婚すると、普通は自動的に少しは回数が減るものですので、意識しなくても早目に回収できているやもしれませんし、少し頑張って意識してもらい、月に1回減らしてもらえば、1年以内に回収できるので、この方が短期ですし意外と簡単かもしれません。

今は、5万円オーバーの計算なので、10万円オーバーした場合は、ちょうど2倍になりますが、この考え方なら、5万円も10万円もそれほど大きな差はないのではないでしょうか。(1,667円/年→3,334円/年)



<結婚指輪は、長く使うものである>

そうなんです。気づいて頂きたいのは、結婚指輪は、長く使うものであるということなんです。
 
例えば、洋服なら30年着続けられるかどうかわからないと思います。

流行などのふり幅も大きいですから、傷んでいなくても、流行や時代に合わないから着なくなってしまう可能性が十分ありますし、傷んできたり、サイズが合わなくなったりで着れなくなってしまう可能性だってあります。

つまり、例えば、洋服の様に、長く使えない可能性のある物や短期間しか使えないとわかっているものに+5万円を使うとなれば贅沢な話になりかねないと思うのですが、

結婚指輪の場合は、よっぽど酷い扱いをしなければ、また、サイズが合わなくなった時もちゃんとメンテナンスでサイズ直してもらえば、そうそう壊れるものでもありませんし、

流行の変化によってに使えなくなるものでもありませんので、基本的に長く使えるということなのです。

誤解が無い様にお願いしたいのですが、私は決して、欲しいものであれば、予算をどれだけオーバーしても、いくら金額が高くなっても、そちらを選びましょうと言っているのではありません。

はみ出した金額によっては、ちょっと考え方を変えてみることで、その金額に対するイメージや予算に対する考え方が変わる場合もあると思うので、

単純に予算オーバーという事で諦めずに、そういうことを踏まえて+5万円するかしないかを是非検討して頂きたいと思うという事なんです。



<結婚指輪を通じてご縁のあった全てのご夫婦様が末永く幸せであって頂きたい>

なんでそう思うかの理由は、次の通りです。 

一つは、結婚指輪の購入で後悔するケースというのは、我慢する選択肢を選んだ場合だけなんです。

本当は、こっちが欲しいけど、予算のことを考えて、我慢して、妥協して、予算に入る方を選んだら後悔する可能性があるんです。

前述したとおり、結婚指輪は長く使用するものです。一度でも、後悔するようなことがあったら、ダメージが長く響いてしまいます。出来ればそんなことにならないで欲しいので、よーく考えて決断して頂きたいのです。

もう一つは、結婚指輪を長く大事に使っているご夫婦の方が夫婦仲が良いものなんです。

金額的にも少し頑張って買ったという意識があれば、指輪をより大事に使って頂けます。

大事に使って頂ければ当然良い形で指輪を維持して頂けますし、いつまでも大事に使って頂けるようになります。

つまり、そうなることで、お二人がいつまでも仲睦まじいご夫婦でいて頂けると思うんです。

指輪屋の私が言うと、どうしても胡散臭く聞こえると思いますし、どうせ少しでも高く買わせようとしているんだろうなどと思われてしまうかもしれませんが、

それでも私の話を信じて頂けるであろう方々が少しくらいはいて下さると信じて書いてみました。

今回は、5万円オーバーを例としましたが、こんな感じで計算して頂ければ、おふたりの場合は、どれくらいまでオーバーしても対応出来そうか、何となく事前に感触を掴んでおけると思います。
 
たかが結婚指輪かもしれません。

しかしながら、されど結婚指輪でもあり、長い結婚生活の中で結婚指輪の存在に救われることもあるものです。

私は、この結婚指輪選びをお手伝いする仕事が大好きですし、納得の行く結婚指輪を選んだ方が良い事も経験上良く知っています。

結婚指輪を通じてご縁のあった全てのご夫婦様が末永く幸せであって頂きたいと願っておりますので、このことをお伝えしたかった次第です。参考にして頂ければ幸いです。

千葉県成田市より愛を込めて。