右手用の結婚指輪ありますよ

いつもありがとうございます。ブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。

さて、今日は、私が常々気になっていたテーマについて書いてみたいと思います。

結婚指輪と言えば、左寄りにある心臓に繋がる血管が走っているからという言い伝えからか、一般的に『左手の薬指』に着けるものという慣習と認識があると思います。

そのせいか、左の薬指は特別な意味があるという事で、ファッション用の指輪がお好きな方でも、左手の薬指には結婚指輪が来るまで指輪を着けずに空けておくという方もいらっしゃったりしますね。

それ自体は、特に否定するつもりもないのですが、それに囚われ過ぎるというか、左手の薬指に着けないと結婚指輪ではないと考えてしまうとか、左手の薬指に着けてこそ結婚指輪だよね、などと思い込んでしまうのは、私はちょっと違うと思うんですよね。

なぜなら、生まれつき、又は、怪我や事故で、左腕、左手、左手の薬指に身体的な事情があって指輪を着けられない人も、世の中にはいらっしゃる訳ですよ。

そういう人は、結婚して、結婚指輪を買っても、薬指以外の指や右手の指に着けていたら結婚指輪にならないのか?と言えば、そんなことある訳ないじゃないですか?

結婚指輪だからと言って、どこに着けたってそんなの個人の自由だし、違う指だって、全然気にすることないと私は思いますが、どうも『そういうもの』という刷り込まれたイメージに囚われ過ぎてしまって、

暗黙のうちに、同調圧力のようなものに苦しめられるのは、違うと思うんですよね。

販売されている商品に左の薬指に着けるという前提でデザインされているものが多いのもその一つですね。

左手の薬指に着けたいという憧れがあっても、着けられない事情がある場合は、仕方ないじゃないですか?

世の中には『着けられるものなら着けたいわよ』と思いながら、我慢している人も居るはずなので、そういう固定観念が人を傷つけているんじゃないかとも思うんですよね。

だから、結婚指輪と言っても、薬指以外でも、右手でも、別にどこに着けても関係ないという価値観や多様性に寛容になって欲しいんですよね。

以前、ブログか動画でも言いましたけど、実際に当店のお客様には、こういう方がいらっしゃいました。

これまで、交際中に左手の薬指に着けてきたペアリングを、これからもそのまま左の薬指で使い続けるということで、結婚指輪は、ご夫婦共に、左手の人差し指のサイズでご注文頂いたんです。

私は、凄く素敵なアイディアと感性だと思いました。感動しました。

私一人が声をあげたところで、たかが知れていると思いますが、それでも私は、私なりに、そういう事への取り組みとして何かをしたいので、こんなことを考えました。

シンメトリー(左右対称)のデザインの指輪は左右どちらの手にしても見た目は変わらないのですが、

アシンメトリー(左右非対称)のタイプは、左手の薬指に着けるという前提で、デザインされている事が多いんですよね。

その為、それが強く打ち出されているデザインの指輪は、右手に着けると、デザインが活きない場合があったりするのですが、

アシンメトリーでありながら、右の薬指に着けても大丈夫なデザインと言うか、むしろ右手の方が似合うデザインがあっても良いと思うんですよね。

という事で、当店には、そういう右手用の結婚指輪と言えるものがありますので、それをお知らせしたかった次第です。

他にも、指に着けられない事情がある方用として、チェーンにぶら下げられるリングホルダーもありますよ。

結婚指輪だから、こういうものと決めつけるのは窮屈ですし、令和になってもう5年目ですから、そろそろそういう事にも自由な時代、そして、もっと優しい時代にしていきましょうよ。

誰が決めたのか、どれだけの根拠があるのか、良くわからないような慣習に囚われず、今を生きる私たちがもっと生き易い世界にしていけたら良いなぁと思います。

という事で、今日はここまで。千葉県成田市より愛を込めて。