直接触って、見ることの価値
いつもありがとうございます。ブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。
さて、今日はAIについて、少し話をさせてください。
AIは便利だと思っています。私自身、大好きで日常的に使っています。たとえば、新しい電気製品を購入した時、分厚いマニュアルを読むより、AIに聞いた方がよっぽど早くて簡単だったりしますから、本当に助かっています。
ブライダルリングのような、購入機会が極めて少ないものについては特にそうです。皆さん知らないことが多いから、知りたいことを手軽に調べられるという意味では、とても便利なツールだと思います。
ただ、ひとつだけ忘れないでほしいことがあります。
AIは、指輪を手に取ることができません。
AIに聞けば、婚約指輪や結婚指輪に関する知識は一通り得られるかもしれません。知りたい情報を知れたという意味では、抱えている疑問はある程度解決できるでしょう。
でも、AIは残念ながら、実際に指輪を手に取って、じっくり見て、触れて、仕上がりの滑らかさや美しさを感じることはまだできません。
良いところだけでなく、逆に言えば、良くない点も、生でダイレクトに感じることはまだできないんです。
つまりAIは、世の中に散らばっている誰かの意見や情報の中から、それを引っ張ってきているだけです。AI自身の感性と責任感で語っているわけではない、ということです。少なくとも、現時点では。
だからこそ、直接触って、見ることには、AIでは代替できない価値があると思っています。
私たちが発信する情報には、体感が宿っています。
私たち人間は、AIほど広い範囲から情報を集めることはできないかもしれません。
でも、直接商品に触れて、端から端までじっくりと見て、感じることができます。お客様とのかかわりから得ることも多々あります。
そこから生まれる情報には、体感から来るリアルな感覚が含まれています。
私個人で言えば、20年近くこの仕事をやってきて、トータル5,000組以上のお客様に対応してきました。時代の変遷も含め、積み重ねてきた経験値から生で感じるものを発信しています。
おそらく、AIに聞いても出てこないような話も、多分に経験してきていると思っています。
繰り返しますが、AIは便利です。私も大好きで、毎日のように使っています。
ただ、現時点では、そういった限界があることも事実です。
AIで情報を得ることと、実際に経験を積んだ人間から話を聞くこと、——それは、似ているようで全然違うものです。
どうかそのことを、頭の片隅に置いておいてほしいと思います。
そう言う意味では、実際指輪を造っている職人さんの性格やこだわり、メーカーの経営者の哲学(人柄の良し悪しなど)や運営実態(業界内での評判や実力)なども、AIには、まだ、わからないと思いますが、我々人間は、直接、接することで感じる事が出来ますし、
データに残るほど数は多くなくても、実際に、こういうお客様がいらっしゃったとか、こういう考え方を、こういう判断を、されたお客様がいらっしゃいましたよ、という話なんかもある訳です。
私は、そういうとこも大事だと思うので、店頭でお伝えする様にしています。まだまだブライダルリングのリアルに関しては、AIに負ける訳にはいきませんからね。ご参考まで。
千葉県成田市より愛を込めて。

