結婚指輪を買う意味
いつもありがとうございます。ブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。
さて、今日は、私が思う、結婚指輪を買う意味について書いてみたいと思います。
結婚したら結婚式を挙げるのが当たり前という時代でもなくなってきた昨今、
結婚指輪についても、本当に結婚指輪って必要なの?と、結婚指輪の購入を躊躇する人がいらっしゃると思います。
確かに、結婚指輪を着けないと法律に反する訳ではありませんし、価格的にも(ペアで)20万円以上が当たり前、30万から40万円くらいしても普通、というかなりお金のかかる時代になっていますので、
そのレベルの金額をかけてまで買わなきゃいけないものなの?と考える人がいてもおかしくないし、そのレベルの金額なら、他のことに使いたいと思う人も居るでしょう。
ですが、私は、結婚指輪は買った方が良いと思います。
以前、多くの人が結婚指輪を買わなくなると、指輪屋が潰れてしまうから皆さん買ってくださいね!と、ふざけたことがありますが、今回は結婚の経験者として思う事を真面目にお伝えしたいと思います。
では参りましょう。
正式に入籍しても婚姻届けを出しただけだと結婚した実感が湧かないと言う人が多いんですね。結婚前に同棲している人が多い時代なので尚更かもしれません。
一緒に住んでいても、正式に入籍しているのと、していないのとでは、お互いに相手に対する責任が大きく変わって来るので、結婚したことを実感する為にも、その証を何らかで形にすることは結構大事なことだと思うんですよね。
結婚の証という意味であれば結婚指輪でなきゃいけない訳ではないのですが、指輪って、取って代わるものがないくらい結婚の証を形として示すのに向いているアイテムなんですよね。
良く目に入る位置にありますし、オンオフ関係なく使えますし、邪魔になることもほぼ無いくらい小さなものですからね。
ただ、小さなものではありますが、身に着けている本人には結婚の実感が湧きますし、人の目にもつくところなので、周囲にも既婚者であることを知らしめる効果もあるんですね。
この周囲から既婚者と見られるというのは、案外大きなことで他人からの信用度が変わってきます。独身であれば、自分の信用度なんて、自分さえ気にしなければどうでもよかったのかもしれません。
しかしながら、結婚して配偶者や子供といった家族を持つようになると、自分だけの事ではなくなるので、仕事で結果だって出さなきゃならなくなるし、子供の親として、周りの人から信用されないとまずいですよね。
結婚指輪を身に着けていると、家庭を大事にしている様に見えますし、結婚指輪を身に着けていることで家族の存在をそこに感じられて、自然と家族の事を考えた行動や発言になってくるので、特に意識しなくても、家族を大事にするようにもなってくるんですよね。
そういったことの有る無しは大きく違うもんだと思います。
そして、結婚や絆の証としてだけでなく、お守りの様な存在にもなれば、統計的にも結婚指輪を身に着けている夫婦の方が離婚率が低いので、幸せになれる率も高いと言えるし、浮気の抑制にもなっていると言えるでしょうね。
といった感じで書いてみましたが、この辺りは、恐らく多くの方がわかっている事だと思うんですよね。
皆さんが概ねわかっていそうなことだけを書いたんではこのブログの意味が無いので、私らしい事を書きたいと思います。という事で、今日は、ここからが本番です。
結婚する事になると夫婦としてほぼほぼ最初に買うのが結婚指輪になるという事と、結婚指輪と言うのは、基本的に一生ものなので、簡単に買い替えられないものを選ぶという事がありますね。
ここが凄く大事なんです。
結婚する前は、何かを決める時、それぞれの意見が食い違っていても、まぁ、それぞれで良いんじゃない?という結論でも構わないと思うのですが、結婚して夫婦となると、それでは済まないんですよね。
例えば、子供を授かった場合、子育ての方針を決めるにあたって、夫婦として二人共が納得の行く結論を出さなければならないはずです。
自然の豊かな田舎に住んで、のびのびと育てたいという考え方もあれば、施設が整っている都会に住んで英才教育を受けさせたいという考え方もあるでしょう。
これって、どっちが正しくてどっちが間違っている訳ではありませんよね。どちらにも良さがあると思いますが、両立は難しそうです。
そんな時に、どちらかが激しく我慢をする様な結論の出し方をしていると、そして、そんなことを繰り返していると、きっと、夫婦の間に溝が出来てきてしまうので、そんな事にならない為には、お互いが納得出来る様な結論を導き出していくという作業が必要になります。
どんなに好き合って結婚しても、感性、考え方、価値観、等、全てが同じ訳がありませんから、都度、擦り合わせるその作業が必要なんです。
いつも自分の意見を通すばかりでも、いつも自分が我慢するばかりでもなく、時には自分の想いを正直にぶつけ、時には相手の想いを尊重しながら、お互いに納得のできる『夫婦としての答え』を導き出していかなければならないんですよね。
結婚するとあらゆるテーマに於いて夫婦としての答えを導き出していかなければならないんです。それが夫婦生活であり、夫婦生活とは、それの繰り返しなんですね。
だから、それを上手くやっていける夫婦は仲良くいつも幸せで居られるんです。
だって、いつも、二人共が納得の行く答えを導き出していけてる訳ですから我慢の必要がありませんので、精神的にも非常に健全です。
実は、それを最初にやるテーマとして結婚指輪選びが向いているんですよ。
前述した通り、簡単に買い直しが出来ないし、結構な費用も掛かりますし、妥協しにくいテーマであり、どちらかの一方的な希望や考え方によって決めてしまえるものではないですよね。
結婚したら最初に買うもの的な位置づけですしね…。
私は、この結婚指輪を選んで買うという機会に、お二人が納得の行く答えを導き出すことを良い形で経験して欲しいんです。
そして、そこを通過した(二人共が納得できる答えを導き出せる)夫婦であるという証に結婚指輪を身に着けて欲しいんです。
それが私の考える結婚指輪を買う意味です。
そこさえちゃんと通過していれば、この先の人生においても、テーマが違うだけで、いつもその工程を大事にしていけると思うし、それが出来ていれば絶対に幸せな結婚生活が送れると思うからです。
なので、私は、それをじっくりやれる環境として、お店のスタイルを今のようにしました。
誰にも邪魔されないところで、しっかりと向かい合って頂き、時には私が、側面から、お二人のお気持ちやお考えを言語化するようなサポートをさせて頂きながら、
二人共が納得出来る結論を導き出せる『そんな夫婦』になってもらえる切っ掛けとなるような結婚指輪選び(&成功体験)をして頂きたいんです。
私は、そんな想いでブライダルリング専門店をやっておりますので、何かを感じて頂けた方や共感頂けた方は、是非、お越し頂ければと思います。
という事で、今日はここまで。
私の考える結婚指輪を買う意味でした。千葉県成田市より愛を込めて。