HPに店内画像を載せていない理由

いつもありがとうございます。ラムールトゥジュールの船越です。

さて、結婚指輪や婚約指輪を購入する時期と言うのは、誰にとっても、人生の中でも幸せの絶頂ですよね。なのに、以前、ブログや動画でもお話した通り、私にはその時の記憶がほぼありません。

私は、銀座松坂屋の1階の宝飾店で結婚指輪を買った事だけは覚えているのですが、それ以外の店名、お店の大きさ、1階のどの辺りにあったか、対応してくれたスタッフさんの性別などは、全く覚えていないんです。

人生の中で、幸せの絶頂だったはずの、結婚指輪を買いに行った時の思い出(記憶)がほぼ無いというのは、非常に残念なことだと思うんですよね。ではなぜ憶えていないのか…と言うと、それは…

ジュエリーショップと言えば、ガラスケースの中にジュエリーが展示されていて、小ざっぱりした小綺麗な店舗のイメージを誰もが持っていると思いますが、誰もが持っているそのイメージの範疇に入っているお店だと、

イメージ通りゆえ、記憶に刺さらないからなんです。

これは、セブンイレブンの〇〇店と〇〇店は全く同じお店ではないのに、どちらもセブンイレブンのイメージの中にある為、お店の違いを何年も先まで憶えていられないのと全く同じですね。

記憶に刺さるほどの『何か』が無いからです。

例えば、壁も床も天井も照明も真っ赤なジュエリーショップだったらどうでしょうか?

絶対に忘れられないですよね。それは、ジュエリーショップの一般的なイメージには収まらないものがある事で、勝手に記憶に刺さってしまうからです。

全部が真っ赤なジュエリーショップなんて見たことなければ、誰もイメージすることもありませんから、良し悪しは別として、そういうお店を見たら脳や心に衝撃が走るからです。

ブライダルリング専門店をやっている身としては、お二人の幸せの絶頂の時の記憶が残らないのは非常に残念なことだと思うんです。

ですから、私は、ラムールトゥジュールのお店作りにおいて、30年後も忘れない、忘れられない場となる様に意識しているので、当店は、他では見たことの無い様な店内になっています。(赤くはないですが…笑)

それだけでなく、それを最大限に活かす為に、実は、お客様がご来店された時に指輪を展示している部屋にご案内する際、お二人が扉の前に立つまで、部屋の扉も開けません。

何故なら、徐々に見えてくるより、いきなり全貌が目に飛び込んでくる方が『うわ~』って感じるからです。

見たことないジュエリーショップの全貌がいきなり目に飛び込んでくれば、忘れたくても忘れられないくらい記憶に刺さるんです。

そういう取り組みをしているのに、HPに店内画像を載せてしまっては、事前にどんな店内なのかをお見せしてしまう事になります。

事前に店内画像をご覧になられた方にとっては、店舗に来られた際に、予定通りになってしまい、記憶に刺さらなくなってしまいます。だから、店内画像を載せていないんです。

HPに店内画像が載っていないのは、お店としてはマイナスにこそなれどプラスに作用することはありません。お見せしておいた方が初めて来店されるお客様が安心出来るからです。

ですが、それでは、記憶に刺さらなくなります。

私は、お店の損得より、お客様にとって良い方を選択すべきと考えており、それこそが私の考えるブライダルリング専門店の正義だと思っているので、店内画像をHPに載せないという判断をしている次第です。

もしかすると、その為に、ご来店頂けるお客様を減らしているかもしれませんが、お店の外観や内観でお店選びをされるような方はそもそも当店とは合わないと思いますし、

HPの店内画像が無くても、九州、四国、東北、それこそ海外からもご来店頂けているので、まぁそれで良いかなと思っていますが、HPに店内画像がない事を不審に思う方もいらっしゃるので、一応、ご説明させて頂きました。

という事で、ご理解頂ければ幸いです。

今日はここまで。千葉県成田市より愛を込めて。