サイズ直しとサイズ交換の違いを教えて下さい

こんにちは~千葉県成田市で一番解り易い説明をしているブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。

<気になる点を把握しておく必要はあるかも>

さて、今日は、結婚指輪のサイズが合わなくなった場合に関するお話です。お役立て頂ければ幸いです。結婚生活の中で、太ってしまったり痩せてしまったりして、指輪のサイズが合わなくなってしまったら「サイズ直し」か「商品の交換」かの、どちらかが必要になります。

でなければ、ゆるい場合はまだしも、キツイ場合は指に入らず使えなくなるからです。

『サイズ直し』とは基本的に、指輪の掌側を切断して、指輪の輪っかを広げたり縮めたりすることでサイズ変えてから溶接する作業です。ただ、指輪によっては『サイズ直し』が出来ないものもあるんですね。

どんなものかと言えば、ダイヤが全周に回っているフルエタニティのリングや、全体に模様が施されているようなもの、使われている金属がプラチナと18金の二層になっている様なコンビの指輪、又は、強度を上げる為に特殊な加工を施しているものなどです。

これらは、指輪を切ってしまうと繋ぎ直しが出来ない様なものか、特殊な加工方法の為に指輪を切ると全体がパリンと割れてしまうからです。

『サイズ直し』が出来ない場合は、サイズが合わなくなってしまったものを下取りに出して、若干の+αの金額を足して『新しいものと交換する』という事になります。

(僅かですが交換時に費用がかからないブランドもあります)

 『お直し』と『交換』とを比べた場合にどちらが良いとか悪いとかそういう事は無いのですが、気になる点を把握しておく必要はあると思います。

<良し悪しの話ではありません>
 
ひとつは、交換タイプの場合、前述の通り、交換する際に自分の指輪を下取りにすることになる訳ですが、+αとして定価の30%前後の費用が必要になるという事です。

都度必要になるので、人生の中で3回くらい交換すると、もう一本購入した様な金額になってしまいます。

もうひとつは、指輪を新しいものと交換してしまうと、たとえ、見た目には同じデザインでも、結婚式で指輪交換の儀式に使った指輪そのものではなくなってしまいます。

そこが気にならなければ何の問題もありませんが、もしも、少しでも気になる様であれば、交換タイプではなく、直せるタイプを選ばれた方が良いかもしれないという事です。

ここまでですと、交換するタイプの指輪にはデメリットが多い様に聞こえてしまいそうですが、メリットもあります。サイズを直すタイプの場合は、約30年くらい同じ指輪を使っていくことになりますよね。

当然、同じ指輪を長く使えば、傷がついたり、歪みが出たり、指輪も傷んでくる訳です。

長く使っている上に、サイズ直しや磨き直し、場合によっては、変形修理なども加わってくると、指輪も結構くたびれてきます。

まぁ、結婚生活と同じ期間を共に過ごしている訳ですから、それは歴史が刻まれているも同然であり、ある意味、思い出が刻まれているという事なので、決して悪い事ではありませんが、交換タイプの場合は、交換の度に、新品になってくる訳です。

新品仕上げという新品の様に戻す磨き直しではなく、全くの新品になる訳です。新しいものを買ったのと同じですから、歪みも傷も全くないってことです。交換にお金がかかると言っても、これは、意外に大きなメリットである気もします。

交換の度、新鮮な気持ちになれるとか、色々と刷新する切っ掛けになるとかそういう事もあると思いますし、新品の気持ち良さってありますよね?そういう訳です。

という事で、気になる方は、参考にして頂ければと思いますが、良し悪しの話ではありませんので、その点は誤解の無い様にお願いします。


<長期保証の方が良いサービスという訳でもありません>
 
ちなみに、関連のある話として、ひとつ書いておきますと『サイズ直し』も『交換』も、メーカーの「保証の一環」として有料なり無料なりで行われている訳です。

店頭でお客様とお話ししていると、長期保証の方が良いサービスと思い込まれている方がいらっしゃいますが、長期保証の方が良いサービスという訳でもないことをご存知でしょうか? 

『永久保証』、『生涯保証』、『50年保証』と言った長期の保証になると、聞こえも良いですし、基本的には、サイズ直しや仕上げ直しが長期にわたって無料になるという事になる訳ですが、そういった長期保証の場合は、商品単価の中に既に、予め2回か3回分くらい『磨き直し』や『サイズ直し』の料金が上乗せされた形で含まれているものと考えてください。

サイズ変更などのメンテナンスが必要になる時期は、マイホームのローンやお子さんの教育費等々、色々と出費がかさんでいる頃の可能性が高いので、無料で対応してもらえれば、メンテナンスの度に、お金が掛からないので指輪を綺麗に保てる、という面はあるかもしれません。

ですが、サイズ直しは極端に太ったり痩せたりしない限り必要なものではありません。

実際、一度もサイズを直さずに身につけている方も多くいらっしゃいますので、必ず全員がサイズ直しをする訳でもないんですよね。

なので、あらかじめ含まれている分の費用を消化しない人にとっては、安心を買う事は出来ていますが、ある意味使わないかもしれない分を前払いしまっていることになるので、人によっては、もったいないという見方も出来るかもしれません。

ゆえに、お客様全員に、サイズ直しや磨き直しが数回も必要な訳でもないことから、メーカーさんによっては、聞こえの良い長期保証を謳いたいがために、あらかじめ単価に費用を含んでおくというのは、必ずしも良い事だと思っていないところもある訳なんです。

そういった長期保証が本当に良いサービスなのか少し疑問だと考えているメーカーさんは、どうしているかと言うと、

お客様全員に何回ものサイズ直しが必要でなくても、サイズ直し、又は、磨き直し、どちらにしても1回くらいはなされる人が多いんじゃないかという事で、最初の1回分だけは、無料とし、それ以降は必要な人だけ、その都度、費用を支払って頂きながら、やって頂く方がむしろ誠実な対応になるのではないかと考えてたりする訳です。


<長期保証か否かは、考え方が違うだけのこと>
 
どちらもお客様にとって良かろうという考えのもとで行っていることですし、どちらにもメリットがあるので、どっちが得か損かというような事ではないと思うんですよね。

たまたま、選んだ商品を作っているメーカーがどちらの考え方をしているかという事の違いだけの話だと思います。

ですので、お選びになられた商品が長期保証でないことを残念に思うというのは、ちょっと違うと思います。

また、長期保証と言っても、無料で対応して頂ける範囲というのもありますので、無料の範囲を超えているようなケースの場合は、お金が掛かることもあることを覚えておいて頂ければと思います。

例えば、抜けなくなった指輪を消防署で切って貰ったとします。こういうケースは、多くのメーカーが造り直しになります。

同様に、通常想定される様なケース以外では、どんな長期保証が謳われていても無料で修理とはいかず、別途見積もりになり、お金が掛かるという事です。

また、永久保証と謳っていても、一生の内にサイズ直しをする回数は3回を目途にしてください、となっていたりする場合もあります。

なぜ3回が目途なのかと言いますと、サイズ直しをした部分は、つなぎ目がわからなくなるように必ず研磨する訳です。研磨するというのは、薄くカンナをかけている様なものであり、回数を重ねると指輪の厚みが薄くなってしまい弱くなってしまうんです。

つまり、保証期間は永久でもサイズ直しの回数は限られているという事であり、例えば、そういうメーカーの商品の4回目のサイズ直しとなりますと、弱くなったことへの対応の為や、作り直し(交換)を余儀なくされる様な場合もあり、そうなると、保証外になり費用が必要になって来るので、無料の範囲を出てしまうという事です。

ちなみに、サイズ変更の際に『交換』するタイプの指輪ですと、前述の通り、新品に交換する訳ですから、このつなぎ目を研磨するという事が必要ありませんので、サイズを変更することで指輪が弱くなってしまうようなことは一切ないと言えます。

交換タイプは、交換にお金がかかりますし、指輪交換の儀式に使用した指輪そのものではなくなりますが、サイズを変えることで指輪が弱くなってしまうようなことはないので、その点は、メリットと言えるでしょう。

という事で、指輪のサイズ変更のタイプが『お直し』タイプなのか、『交換』タイプなのか、付帯しているアフターサービスが『長期保証』なのか『そうでない』のか、というこのあたりのことについては、気になる方は参考にして頂ければと思いますが、くれぐれも良し悪しを分けるものではないという事はご理解頂ければと思います。

千葉県成田市の結婚指輪と婚約指輪の専門店 ラムールトゥジュール から、愛を込めて。私は、千葉在住約50年にもなる生粋の千葉県民であり、当社は、成田の地元企業です。皆で地元を盛り上げましょうね~。