結婚5周年記念リングのお話
いつもありがとうございます。ブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。
さて、先々月の事ですが、以前、当店で婚約指輪と結婚指輪をご購入頂いたお客様が、5周年という事で記念のリング(ペア)を買いに来て下さいました。(ご納品は先月)
指輪屋が言うと、素直に受け止めてもらい難いかもしれませんが、今般のお買い物には、本当に素晴らしいと言うか、素敵なところが沢山あったんですね。
皆さんにもとても参考になると思うのでシェアしたいと思います。
まず、5周年記念の指輪は、セカンドマリッジリング的な位置付けとも言えますが、普段から2本着けされるご予定で、旦那さんは人差し指のサイズで、奥様は結婚指輪と重ね着けするサイズでお造りになられたんですね。
セカンドマリッジリングという事に囚われ過ぎてしまうと、TPOや気分に応じてどちらか1本を身に着け(1本は仕舞っておく)という風に考えがちなんですが、お二人の考えは非常に柔軟で、両方の指輪をいつも使える様にされたんですね。
これは、素敵な御判断だったと思います。勿論、使い分ける様な使い方が良くない訳ではないんですが、そうするとどうしても良く使うのは新しい方に寄って行ってしまう傾向は否めないんですね(それが駄目だという訳でもないんですが…)
最新の感性で選んだ方が今の気持ちや好みをより反映していそうですし、新品の指輪の方が新鮮ですからね。
それを避けるために、両方同時に使えるようにされたのかまでは、わかりませんが、結果的に、そうなって行き難い道を選ばれたという事は、言い方を変えると、最初の結婚指輪も大事にし続けたいというお気持ちだったんじゃないかな?と想像する訳です。
なので、この部分だけでも、2本同時に身に着けようという柔軟な考え方と、最初の結婚指輪も大事にし続けたいというお気持ちだという2点の良い事がありますよね。
次に、5周年と言うタイミングです。
世間では、こういった記念のリングと言えば、スィート10という言葉があるせいもあって、10周年、20周年、25周年などに指輪を購入されることが多いんですね。
色々出費がかかる時期も通り過ぎて、経済的にも余裕が出てくる人も多いし、数字的にキリが良い感じがしますからね。そういう意味では、5周年記念と言うのは結構レアだと思います。
5周年がレアになる最も大きな要因は、結婚して5年位だと、出産があったり、マイホームの購入があったり、何かと出費があった直後か、まだその最中にあるかくらいだと思うんですね。
(実際、こちらのお客様も10ヶ月の赤ちゃんをお連れでした。)
そういうタイミングだと色々と出費も重なり、出費しずらさがありますからね。
ですが、実は、それくらいのタイミングだと、出産と言う大仕事を終え、赤ちゃんのお世話も少し慣れてきた頃だったり、マイホームにしたって、奥様も頑張って頭金を貯めるのに頑張って働いていたりするので、
大仕事の直後(や最中)であり、大変さの生々しい感触が色濃い時期なので、旦那さんからのねぎらいの気持ちの沁み込み具合が違うんですよね。とても嬉しく感じる時期という事です。
一般的に、出費し難い時期だけに、記念のリングを購入しようと考えてくれた旦那さんの発想とその気持ちが良いですよね。素晴らしいと思います。
今回は、たまたま5周年でしたが、4周年でも、6周年でも、何となく半端な数字の年数でも構わないんです。贈りたい時が贈り時なんで、そこも良いですね。
20周年や25周年では意味が無いという事ではありませんので、誤解しないで欲しいのですが、一般的には経済的にあまり余裕のない時期にもかかわらず、そんな中で、結婚5周年記念リングの優先順位を髙く考えられたという事がとても素敵だなぁと思う訳です。
何より、こちらのお客様はご夫婦の仲がとても良いんですよね。そして、赤ちゃんも殆どぐずらずにパパとママの指輪選びを後押ししてくれているようでした。
そういう事のひとつひとつが、良い夫婦へ、そして、良い家族へ繋がっているんだなぁと私は感じました。
参考になることが多いので、シェアしたかった次第です。
千葉県成田市より愛を込めて。