あなたはどっち?こだわり vs 柔軟性
いつもありがとうございます。ブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。
安売りはしないお店ですが、高額なものばかり売っているお店でもありませんので、是非お越しください。
さて、今日は、こだわりと柔軟性についてのお話です。
<柔軟性に富んでいて器が大きい>
私が個人的に思う事ですが、どうもこの世の中は、何事にも『こだわる』人や『こだわり』を持っている人の方が凄い人のように思われる傾向がある気がするのは気のせいでしょうか?
確かに『こだわり』のある人の方が、何かこう筋が通っているような気がしてしまいますよね。
逆に、例えば『俺、こだわり無いんですよね~』なんて発言を聞くと、チャラいというか、人としてあまりちゃんとしているイメージを持てない様な気がしてしまいます。
ですが、私は、こだわることばかりが良いとも思わないんですよね。
(もちろん、こだわりを持つことはその方の感性の在り方であり、決してこだわりがあることを否定するつもりもありません)
と言うのも『こだわり』が無いというと一見聞こえが悪い様な気がするだけで、特にこだわらないで行けちゃう人は、柔軟性に富んでいると言えるんじゃないかと思えるからです。
ある程度のことは許容できる受け入れ間口の広さ、つまり、器の大きさが無いとできないと思うんです。
<こだわりが強い人だけ用のお店ではない>
今回なぜこんなことを書いているかと言いますと、
当店の様な専門性の高いセレクトショップと言いますと、一般的には、こだわりの強い人が行くお店と言うイメージが強いのではないかと思うんですね。
もちろん、こだわりの強いお客様を唸らせるような逸品を扱っているという自負はありますが、お店側としては、こだわりの強い人専用のお店でいる訳でもないんです。
<人生の楽しさや豊かさを、狭めてしまうことになる>
そう言ってしまうと、これもまた受けとめる方によっては不埒なお店と思われるかもしれませんが・・・、あまりにも偏ったこだわりで品揃えしてしまったら、まずは品揃えがつまらないものになってしまうからです。
例えば、デパ地下のお総菜屋さんで考えてみます。
ショーケースの中のお惣菜が全て見た目に茶色一色のお料理だけだったらどうでしょうか?
どんなに美味しくても、見た目の楽しさはあまりないと思います。
目に美味しいという言葉がある様に、ワクワクしながらどれを選ぼうかと迷う際にも楽しみってあると思うんです。
だから、見た目の楽しさの為にも、バランスよくなるように、カラフルな野菜が使われている色鮮やかなお料理が並んでいたりすると思うんですよね。
結婚指輪や婚約指輪のお店だって同じ様なことが言えると思うんです。
ありきたりなものばかり並んでいてもつまらないでしょうし、王道的なものがなくて、こだわりの強すぎる変わり種ばかりだけが並んでいても、楽しくない様な気がしますよね。
また、どんなことでも同じだと思うのですが、あまりにも頑なに、それこそガチガチにこだわっていたら、疲れちゃいますし、
新しいものや変わっているものにある、意外な気付きや新しい価値観に触れるチャンスを逃してしまっているかもしれません。
例えば、食べ物でも日本人だから和食しか食べないと、頑なにこだわっていたら、カレーの美味しさも、餃子の美味しさも、パスタの美味しさも、ステーキの美味しさも、知らないままってことですし、
ウニだって、ホヤだって、誰かが最初に食べてみてこそ、その美味しさを知ることが出来た訳ですから、触りもしないままだったら、その美味しさを知れないままだった訳ですよね。
それって、どうでしょうか?
ある意味、人生の楽しさや豊かさを、狭めてしまっているのではないかと思いますよね。
<もしかすると、新しい価値観の方がしっくりくるかもしれない>
とは言え、結婚指輪や婚約指輪は、愛情の深さや大きさと関連性を感じる性質上、選ぶ際に、これでもかってくらい強烈にこだわりたい方もいらっしゃるでしょう。
だから、決めているブランドしか見に行かないという方もいらっしゃるでしょうし、私の持っている結婚指輪のイメージはこうだからそれしか考えていないという方もいらっしゃるでしょう。
それがダメだというつもりはないんです。
ご自身の感性を信じて選ぶという根本は大事にされるべきだと思いますので・・・。
ただ、少しだけ柔軟に構えるだけで、思いもよらなかったものに出会えることもありますし、
もしかすると、従来のものとは異なる価値観かもしれませんが、むしろ、その新しい価値観の方があなたにしっくりくるものだったりするかもしれません。
私は、そんな風に思うんです。
『過ぎたるは及ばざるがごとし』 昔の人は、良く言ったものです。
参考にして頂ければ幸いです。千葉県成田市より、愛を込めて。