結婚指輪の刻印について教えて

いつもありがとうございます。世界で一番ワクワクするブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。

<刻印のよくある王道スタイル>

さて、今日は、指輪の内側に入れる刻印のお話です。

結婚指輪の内側に刻印が入れられるのは、皆さんご存知だと思います。
 
ですが、どんな風に入れるものなのか?という部分については、あまりご存じないと思いますので、サクッとご説明したいと思います。
 
よくあるのは、次の通りです。 

1993.10.23 Y to S
1993.10.23 S to Y
 
何年何月何日、イニシャルtoイニシャルみたいな感じです。ちなみに、余計な話ですが、上記の例は私と家内の刻印内容です。
 
こういう感じで刻印を入れている人が凄く多いです。
 
何故多いのか?と言いますと、お店側が刻印の説明をする時に、このパターンを前提に、日付の部分について、挙式日にしますか?入籍日にしますか?と聞いてくることが多っかたりするからです。

記念日を入れるものですよ!と説明してくるお店も多いですね。

そんな風に、お店のスタッフから聞かれたら、お客様の方は、そういうものなのだろうと思ってしまい、上記のパターンになってしまう為、多くなるという事です。
 
刻印の内容は、こういう風に入れなきゃいけないとか、こういう風に入れるものだとかそういった決まりなんてないので、どんな風に入れようと自由なんですね。

好きな言葉とか、二人にしかわからない暗号的なものとか…、言い方があまりよくないかもしれませんが、お二人らしく決めてもらえば何でも構わないんです。

なのに、なんで、さも、刻印とはこういうものですよと言わんばかりに、上記のパターンを前提に、挙式日にしますか?入籍日にしますか?などと、多くのお店は聞いてくるのでしょうか?



<知らない内に仕向けられている>

全てとは言いませんが、こんなことが裏に潜んでいます。 

お店は、お客様が指輪を買う事を決めてくれるまでは、一生懸命時間もかけて付き合ってくれます。そりゃ、自分のお店で買ってもらいたいですから必死です。
 
ですが、刻印の説明と言うのは、指輪を買う事が決まった後になります。
 
つまり、注文が確定するまでは良い人ぶって何時間もかけてくれますが、注文が確定したら、お客様をさっさと帰したいと考えている為、

刻印の部分を簡単に済ませようとして、刻印とはこういうもんですという流れでちゃっちゃと決めさせようとしている訳です。

言い方を変えますと、知らない内に仕向けられてるみたいなものです。
 
酷い話ですよね~。

でもあるんですよ、こういう事が・・・。

ということで、もしも、そんな感じで早く終わらせようとする的な刻印の説明があった場合は、そんなことに惑わされる必要はありませんので、自由な感性で刻印の内容をお決めになる事をお薦めいたします。



<そっち側のお店と感じたら、思い切ってお店を変えるのもアリ>
 
ちなみに、もしもあなたの身にそんなことがあったとしたら、とても残念ですが、あなたが指輪を買おうとしているお店は、そっち側のお店という事になると思いますので、

そこでこの話を思い出して『あっ』と思ったら、思い切ってやっぱり注文するのやめますと言って、別なお店に変えるのもアリかもしれません。
 
結婚指輪は長く使うものなので、当然、購入したお店とも長く付き合う事になります。そういった不安や不満を感じてしまう様なら、長くお付き合いするお店としてはあまり相応しくないと思うからです。

尚、上記の様な王道的な刻印のスタイルそのものが良くないという事ではありません。

簡単に済まさせようとして、そこに落としこもうとする仕向け方が良くないよねという事ですので、誤解のないようにお願いしたいと思います。

でも実は、そもそも論になりますが、現代には、あまりマッチしてない内容でもあるんですよね。

昔は、男性用の結婚指輪の代金を女性が払い、女性用の結婚指輪の代金を男性が払って、お互いに結婚指輪を贈り合う様な買い方(支払い方)が多かったんですよね。

だから、刻印も、イニシャル to イニシャルになっている訳なんですが、

昨今は、そういう支払い方をされる方が凄く少ないですから、時流には合ってないかもしれません。



<形にこだわらず、お二人らしい、ラブラブな刻印を考えて>

ちなみに、私が店頭で経験した記憶に残る刻印の実績を幾つかあげておきたいと思います。

1.男性の指輪に、UWAKIWASHIMASEN(浮気はしません)と入れさせられている方がいらっしゃいました。

2.関西弁で、二人合わせて一文になる形で、男性の指輪に、ANSHINSHITETE(安心してて) 女性の指輪に、IINENDE(いいねんで)と入れた方がいらっしゃいました。二人合わせて『安心してていいねんで』…なんて素敵な刻印でしょう。

3.男性の指輪に、H  CHUUUUUUUUU  S、女性の指輪に S  CHUUUUUUUUU  H 最初と最後のアルファベットはお二人のイニシャルで、イニシャルの間の文字は、キスの意味のチューで、それをチューーーーーーーと伸ばしているんですね。

しかし、ここまで来ると、チューというより、ブチューって感じですね。一生チューする夫婦でいようねという意味が込められているのではないかとおじさんは勝手に想像してしまいました。とても微笑ましいと思います。

4.刻印の最後に、お二人ともDEGと入っていたので、ちなみにこれはどういう意味があるんですか?とお尋ねしたところ、DIR EN GREY(ディルアングレイ)というビジュアル系のバンドがあって、二人ともそのバンドの大ファンだから、DIR EN GREYの略のDEGを入れたんです。というお話でした。共通の価値観をお持ちのご夫婦って感じがして良いですよね。

5.ハワイ語やフランス語などを使われる方が時々いらっしゃるのですが、私の経験上、とても珍しかったのは、ぱっと見で何語かわからなかったので、ちなみに、これは何語なんですか?とお尋ねしたところ、ラテン語というご回答だったことがあります。

6.過去の実績の話ではありませんが、ディズニーのブライダルコレクションは、マークの様な形でお城とかかぼちゃの馬車とかガラスの靴といった文字以外の刻印が出来たりしますので、これもとてもディズニーっぽいし面白いです。

形にこだわらずに、お二人らしい、ラブラブな刻印を考えて頂ければと思います。

尚、刻印に使える文字の種類や入れられる文字数は、ブランドや商品、サイズ毎に変わってきますので、ご注意下さいませ。案外少ない文字数しか入らないとかもありますので…。

ご参考までに。今日も明日も千葉県成田市より愛を込めて。