立て爪の婚約指輪は古い?
いつもありがとうございます。ブライダルリング専門店ラムールトゥジュールの船越です。
さて、今日は、立て爪の婚約指輪は古いのか?について書いてみたいと思います。
まず、ここで言う古いと言われがちな立て爪の婚約指輪とは、こんな感じの指輪の事を言います。

最近で言えば、おばあさんやお母さんから譲り受ける指輪に多いと思います。確かに、昔、こういうのが流行った時代がありましたからね。
しかし、今は、多くのブランドの商品を見ても、この手の商品はあまり見かけません。
この手の商品を見かけなくなった大きな理由は3つで、
1.爪が大きいとダイヤが輝く為に必要な光を取り込む面を大幅に隠してしまう
2.金属の量が多くなって指輪が高額になり売れ(買い)難くなってしまう
3.トレンドではない
という事ですね。
だからと言って古いと言い放ってしまうのは、賛成しかねますが、確かに最近はどの店の店頭でも見かけませんし、昨今、主流の爪が小さいタイプの婚約指輪とは逆方向になるので、古く見える人が多いのは、致し方ない部分もあると思います。
ただ、私は、ここで2つ、言いたいことがあります。
まずひとつは、立て爪云々に関係なく、どんな婚約指輪を選んでも、他人の目や他人の意見なんて気にする必要ないと思いますってことです。
ご自身がお好きならそれで良いじゃないですか?
古いと言われようが、ダサいと言われようが…、言いたい奴には言わせとけばいいんですよ。
自分はそれが好きなのに、他人の目や意見を気にして、着けないのも、好きじゃないフリをするのも、どう考えても馬鹿げてますよ。
演歌が好きな若い人がそれを隠して、好きでもないHIPHOPを好きなふりするようなもんです。

好きなものを好きと言えないなんて、そんなの間違ってますよね?好きなら堂々と好きだと言って良いし、堂々と着けて良いと私は思います。
逆に言えば、こうも思います。
お祖母さんやお母さんから譲り受けた物であっても、デザインが好きじゃなければ無理して着ける必要もないと思いますよ。
譲ってくれることはありがたい事ですが、それに縛られて、好きじゃない指輪を着けるとなるとストレスになり、楽しくないですからね。
指輪のデザインが好きじゃなかったら、指輪からダイヤを外して、ダイヤだけ使わせてもらう様な事も出来るので、そうしても良いし、それはそれで、大事に保管しておくようにしたって別にいいと思います。
もう一つの言いたいことは、実は、今風な立て爪いうのがあるんですよ。

これは、あまりご存知の方が多くないと思いますが、あるんです。でもって、それがまた、今風だから素敵なんですよ。
今だからこそ、立て爪の婚約指輪って言うのが、逆にオシャレなんじゃないかという捉え方もあると思うし、
日頃から、取組みやセンスが凄いなぁと感じているブランドがやると、やはり一味も二味も違うんですよね。今の時代に通じる、おしゃれな立て爪の婚約指輪を造っているんですよ。ではご覧下さい。
こちらです。コラニーのOpus1(オーパスワン)という商品です。



如何ですか?
画像だと良さが伝わりにくいかもしれませんが、実物を見ると、シンプルでスッキリしていて大人っぽいですね。指の上に、小さなお花が咲いている様で、そういう可愛さもありますね。




立て爪だけに、爪はそれなりにしっかりしていますが、この指輪は、ダイヤを隠している部分があまり無いので光の取り込み量も多いですね。店頭で見ていると、センスのある人が選んでいる感じがしますね。
それと是非知って欲しいのは、この指輪の商品名は、前述の通り、Opus1(オーパスワン)と言うんですが、Opusとは、作品という意味なんですね。
つまり、造り手としては、商品というより、作品という意識で造っているという事だと思うんです。
作品というのは、アーティストが妥協せずに造り上げるものですから、商品として造られているものより、細部へのこだわりなどに違いがありそうですね。そういう事も知ると、素敵なだけじゃなく、益々欲しくなって来ますよね。
でもって、少しジュエリーに詳しい人ならわかるかもしれませんが、この指輪、日本一の称号を持つ匠と呼ばれる職人さんにしか出来ないくらいダイヤモンドを留めるのが本当に難しいんです。
正に、一流のアーティストが誇りをかけて造っている指輪なんです。
つまり、これを選ぶってことは、そういった諸々が含まれるということであり、一流のアーティストが自分の為に、石留めをしてくれるってことが確定する訳です。
だって、他の職人には難し過ぎて、留められないですからね。
ちなみに、補足しておきたいと思いますが、職人の技能級って一級技能士という肩書が一番凄いんですね。一般的には、一つのメーカーさんに一級技能士って一人居るか居ないかぐらいしかいないんですが、コラニーの職人さん達って、皆一級なんで、もの凄く技術力の高いブランドなんですね。
それにもかかわらず、その中で匠と言われるTOPの小澤さんしかこの指輪にはダイヤを留めることが出来ないくらい難しいんですね。
これで、その価値が少しは理解してもらえるんじゃないかと思いますが、それって嬉しくないですか?
嬉しいですよね?

素敵なデザインの指輪というだけでなく、この『作品=一切の妥協なし』である事と『嬉しい』という付加価値が付いてくる指輪なんですよ。
指輪屋が惚れた婚約指輪 その3とかで紹介したいくらい、こんなに素敵な立て爪の婚約指輪もあるんですね。
そういうのを知らずして、立て爪の婚約指輪は、古いと断じてしまうのは、どう考えてももったいないと思うので、参考にして頂けたらと思います。
という事で、今日はここまで。
千葉県成田市より愛を込めて。